fuzutataの競馬ノート

馬の話題についてまったり書いていきます

秋華賞 ~最後の牝馬一冠は高野厩舎のディープ産駒が持っていった

今週は秋華賞、ハープ不在の最後の3歳牝馬GⅠ。
オークス馬のヌーヴォレコルトが単勝1.6倍の圧倒的支持を集めましたが、
これを封じたのは春のGⅠ不出走組のショウナンパンドラでした。
3着も不出走組、未勝利~ローズSで一気に台頭してきたタガノエトワール、
秋のGⅠはやはり成長力が試されるということを実感した結果となりました。

勝ったショウナンパンドラは浜中騎手の見事な騎乗が光りました。
前半1000mを58.0のハイペースのなか、離れた中団グループの先頭という絶好位。
進路は開けていたので、4コーナーも内をスムーズに突くことができたのが大きかったです。
展開も向きましたが、好枠を生かし切った最高の騎乗となりました*1
このハイペースも難なく流れに乗って終いも伸びる、当然ながら馬も力を付けていたのでしょう*2

結局のところ、最後の一冠はディープ産駒が持っていったということになりました。
ディープの大将格ハープが不在でも、やはり牝馬路線ではディープが強い。
ショウナンは今回の馬体重が440kgということで、さほど大きいタイプでもありません。
今年のクラブ募集のディープ牝馬は小さいのが多かった印象ですが、
ある程度大きくなってくれれば、やはり十分通用しますね。あとは素質の問題、と。

そして、注目の若手厩舎のひとつ、高野厩舎の初GⅠ制覇となりました。
今年のクラブ募集馬でも、ポルトフィーノの13レディドーヴィルの13
そしてアコースティクスの13という良血ディープ産駒が3頭もいます。
当然ながらどれも既に満口ですが、出資者には一安心というところでしょうかね。

ちなみに、今年の秋華賞で最多の産駒を送り出した種牡馬はゼンノロブロイの5頭*3でした。
多数の良血牝馬にロブロイがつけられた年なので、それも当然と言えるでしょうが
最高着順はサングレアルの5着。こういう高速決着はやはりロブロイに不向きだったと思う一方で
5頭もGⅠに駒を送り出してきたことは、それなりに評価したいですね。
今年の募集馬で残口あるところでは、東サラのリーチフォーザムーンの13に注目です。

紫菊賞はティルナノーグ

土曜には注目の2歳戦の紫菊賞が行われ、
2番人気のティルナノーグが評判通りの強い競馬でデビュー2連勝を飾りました。
ブライト出資者としては、ライバルの動向が非常に気になるところですが、
これはかなりの強敵となりそうですね。
さすがディープ産駒、京都での瞬発力勝負では分が悪そうです。。

一方で朗報と言えるのは、ティルナノーグの母父がゴーンウェストという点です。
ゴーンウェストはミスプロ×セクレタリアトという血統で、これがディープと合わないはずがない!
と思っていたのですが、今までこれといった活躍馬がいませんでした。
ティルナノーグがこの先どこまで行けるかはわかりませんが、
間違いなく有望なクラシック候補とは言えますよね。

今年のクラブ募集馬でディープ×ゴーンウェスト系と言えば、
キャロットのヒルダズパッションの13、シルクのコケレールの13
各クラブの最高額、東西のトップ厩舎に割り振られた2頭、期待が非常に大きいところで、
配合もかなり魅力的と思っていましたが、ティルナノーグの活躍で少し強気になれます。
少なくとも、どちらかはクラシックに駒を進めて欲しいものですね。

*1:一方のヌーヴォレコルトは、スタートが遅かった分で位置取りがショウナンの後ろになってしまいました。その分、4コーナーでは内の進路を先にショウナンに取られてしまって、外を回らざるを得なかったのが大きかったですね。最後はクビ差まで詰め寄って、さすがに力があるところは見せてくれましたが

*2:タガノエトワールも力を付けていますね。外から積極的に仕掛けていって0.2差ですから強い競馬でした。展開次第で逆転も合ったのでは思わせる惜しい内容でした

*3:レーヴデトワール(母レーヴドスカー)、バウンスシャッセ(母リッチダンサー)、サングレアル(母ビワハイジ)、リラヴァティ(母シンハリーズ)、パシフィックギャル(母アイランドファッション)