fuzutataの競馬ノート

馬の話題についてまったり書いていきます

七夕賞 ~1番人気の勝利もやっぱり福島ハンデ戦は人気通りにいかない

今年は開幕2週目の開催となった七夕賞。
当日は一時強い雨が落ちて、良馬場とはいえやや時計のかかる馬場だったようですが
内有利の傾向は先週のままだったようですね。
当日の福島芝レースの勝ち馬の4コーナ位置取りは、2-2-9-1-1-1-1-1*1
その傾向に利して、強気の競馬で勝利したのは1番人気マイネルラクリマでした。

とはいえ、なかなか強い勝ちっぷりでしたね。
スタートして2ハロン目から10秒台のラップを2回刻み、前半1000mが58.6。
1コーナーの入りから馬群がバラける状態で、マイネルラクリマは早くも3番手につけました。
中盤で一旦ペースは緩みましたが、3コーナーからまたペースアップ。
マイネルラクリマも一緒に動いていって4コーナーで先頭に立つと、そのまま2馬身半突き放す形。
別にインをピッタリ回っていたわけでもないし、正攻法の堂々とした強い競馬でした。

続くサマーシリーズでも注目の存在となりそうですが、
ただ、ひとつ気をつけたいのは、今回はいろいろ好条件が重なっての勝利だという点です。
2走前の不良馬場の福島民報杯を圧勝しているように、福島OK、重馬場は得意なタイプ。
先行できる脚質に、今回のメンバーで唯一マイル32秒台の持ち時計があるスピード。
一雨来てやや馬場が緩みながらも58秒台の時計が出る馬場というのは
マイネルラクリマにとってすごく条件が良かったのではないかと思います。
見た目のインパクトに騙されないように、慎重に捉えたいですね。*2

さて、勝ったのは1番人気でしたが、それ以外は波乱の結果。

2着はトップハンデの実力馬、7番人気トレイルブレイザー。
こちらは直前の陣営の弱気っぷりが目立っていましたが、
ハイペースの消耗戦になって、地力だけで粘りきった感じです。
小回り向きじゃなくても、本調子でなくても、ハンデ重くても、こういう馬は消すと危険なんですよね。
夏のハンデ戦ではたまに空けます。絶対抑えるべきなんですよ。人気薄ならなおさら。

そんな感じで反省しきりなのは、3着の14番人気タガノエルシコから馬券を買っていたからで。
2番枠に入った時点で、先週のラジオNIKKEI賞のようにハマる気配がプンプンしてた当馬。
近走はスローペースを後ろから行って差し届かずな競馬ばかりでしたが
朝日チャレンジカップ3着など実力はある馬ですからね。
今回はペースも早くなったし、イン差しがまんまとハマりましたね。
そこは狙い通りだったのに、2着が抜けて馬券を外したのが非常に個人的な反省点です。

4着のマックスドリーム、5着のダコールは、ともに好枠でしたが
なまじ人気がある両馬は、外を回る競馬の分の敗退。
タガノエルシコのような競馬ができないのが人気の妙というわけで。
もっと好位につけられる脚があると、また違うんですけどね。

3番人気のエクスペディションは、7着に敗退。
エクスペディションは福島が合わないというよりは、
枠のせいもあって、外を回るロスの多い競馬になったのが痛かったのではないでしょうか。
そこまで抜けて力のある馬とも思いませんから、こういう馬場とハンデで
3コーナから一気にペースアップする福島の流れをマクって出るのは苦しかったか。

4番人気のユニバーサルバンクは14着。
調教が良かったのと、戦ってきたメンバーのレベルで人気したのかもしれませんが
今の福島で戦うにはスピード不足だと考えていたので、仕方ない結果な気がしました。

*1:4コーナー9番手で勝ったのは芝2600mの3歳未勝利のマイネルジェイド。やや特殊な条件とも言えるし、力が違ったとも言える

*2:でも陣営はえらい強気。サマー2000シリーズも視野に入れつつつ、その先のG1もって話