fuzutataの競馬ノート

馬の話題についてまったり書いていきます

日本ダービー ~二冠は簡単だった

二冠は簡単ではないとか、ドゥラメンテに皐月賞以上はないとか、
あれこれ書いたような記憶があるのですが、そんなことはもう忘れました(笑
ドゥラメンテは見事二冠達成、2分23秒2のダービーレコードというおまけつきの完勝。
皐月賞が終わった時点では、いやいやまだわからんよ?という人もいたでしょうけど、
これでもう誰もが認めるスターホースの誕生ということになりましたかね。

ドゥラメンテが勝つレースの流れ

勝因のひとつは、ミュゼエイリアンが鞭を叩いてまで先手を奪い作った速い流れ。

ダービーレコードはおまけ、と書きましたが、
レコード決着になるような速い流れはドゥラメンテにとっては追い風。
というか、ドゥラメンテが勝つときはレコードで勝つ、くらいに思っていました。
やはりドゥラメンテの大きな武器はスピードだと思うので、
ハイペースのほうが無駄に力を抜くことがなく、ロスのない競馬ができます。
一方でスピードに劣る馬は徐々に消耗していくことになるので、
仮にドゥラメンテにスタミナで劣る部分があったとしても、それで相殺できる分有利です。

キンカメ産駒は距離に限界があるから、ダービーを勝てない。
そのような見方もありましたが、キンカメ産駒がダービーを勝つにはどうすればいいか?
今回のレースがひとつの解だと思います。
スピードで2400mを押し切ってしまえばいいのです。
まさに父キングカメハメハがダービーをレコードで制覇したときのように。

あとは、やはりデムーロ騎手も完璧に乗ったということですね。
スタートから伏兵陣の先行争いが激しくなりそうな中、どの位置につけるのかが見ものでしたが、
変に抑えたりせず、速い先行グループから少し離れた好位をとって折り合いました。
前過ぎず、後ろ過ぎずな絶妙なポジションだったと思います。
一番強いと思われる馬に、ここをがっちりキープされると他は苦しかったかもしれません。
あとは普通に回ってくれば勝てる、そんな感じの競馬でした。

サトノラーゼンも岩田騎手が完璧な騎乗で、3強に割って入る2着を確保しました。
惜しかったのは、まったく同じ位置にドゥラメンテがいたことですね。
あの流れだと、あの位置がベストポジションだったと思うので、
ドゥラメンテがもう少し後ろにいるような展開だったら、押し切れた場面もあったかも。
まあ、ミルコはそんなヘマはしないってことなんでしょうけど。

期待したリアルスティールは4着。あれが現在の力ってことなんですかね。
前回は前にいって負けているから、後ろからというのは悪い作戦ではないと思います。
結果として、後ろにいたサトノクラウンにも差されているわけですから、
こちらは23秒台の決着に力尽きてしまったということなんでしょう。
皐月賞を58秒台で勝った馬は、スピードタイプだからダービーでは来ない、
そんな説もありましたが、前々で流れにのって上位に来ていた馬は、崩れる結果となりました*1
これはこれで正しかったのかもしれません。ドゥラメンテは規格外として。

気になるのはドゥラメンテの今後

菊花賞で三冠を狙うのか、あるいは3歳で斤量が軽いときに凱旋門賞に行くのか。
楽しみが広がる馬なのは間違いないですが、どっちもなかなか大変そう。

菊花賞はたいていの人は距離が長いと思いますよね。
デムーロ騎手もレース後のインタビューで3000は長いと言っていました。
何度も書いているように、ドゥラメンテの武器はスピードと爆発力だと考えているので、
3000mのレースはあまり持ち味が生きないように思うのです。
折り合いの不安は、うまく教えていけばなんとかなる部分かもしれませんが…・

距離的に凱旋門賞がいいですよね。キンカメ産駒ならタフな馬場もこなしてくれそうに思います。
でも、凱旋門賞はだいたいスローで密集する競馬になりますからね。
ドゥラメンテが気持よく持ち味を発揮できるレースにはなりにくいのが一番の難題。

果たしてどういう進路を取るのでしょうかねえ。
二冠取ったからには、三冠を狙いに行くのが自然かなあとも思いますが。
もしここでリアルスティールがダービーを勝っていたなら、
気持よく2頭揃って凱旋門賞挑戦で、国内組のチャンスが広がるというシナリオもあったけど。。

余談

リアルスティールが本命ですとか言っておきながら、
ちゃっかりドゥラメンテ頭、リアル外しの馬券も買っていたので、
今年のダービーは馬券が取れました。なんかすみません。
馬券なんて、ぐだぐた考えずに岩田と外人だけ買ってれば当たるんや(

あと来年こそは、出資馬がダービーに出られますように!

*1:皐月賞を先行して3着だったキタサンブラックは14着