fuzutataの競馬ノート

馬の話題についてまったり書いていきます

ヴィクトリアマイル ~高速決着への対応力がすべて

今年のヴィクトリアマイルは波乱の結末でしたなー…。
3連単の配当が2000万とは目を疑いました。
勝ったのは5番人気のストレイトガール、1分31秒9の高速決着となりましたが
なんと、これまで1200mしか勝ち星が無かったんですよね。
高速決着に対応できるスピード能力、適性の高さが結果を大きく左右した感じ。

府中マイル、特にGⅠともなればタフな競馬になるもので、
単なるマイラーではなく、中距離もこなせる底力が必要とはよく言われます。
ただ、近年は府中の馬場も高速化が顕著で、31秒台に近い高速決着ともなると
高いスピード能力があれば、それを凌駕することも可能だということを、
今年の結果も示してくれたのだと思います*1

さて、勝ったストレイトガール。
スプリント実績では最右翼の存在、去年のヴィクトリアマイルでも0.1差の3着でした。
休み明けの高松宮記念を凡走したので人気を落とした形ですが
全然勝って不思議ないというか、終わってみれば当然のようにも思えるくらいです。
去年接戦を演じたヴィルシーナもホエールキャプチャもキャトルフィーユもいないんですもんね。

同様なことは2着のケイアイエレガントにも言えそうです。
こちらは去年0.3差の6着、不振のメイショウマンボを除けば、去年のワンツー決着と解釈できます。
実にわかりやすい形で府中マイルの高速決着への高い適性を見せていた2頭、
この馬連で3万オーバーというのは、競馬予想といのは妙なもんです。
しかし、吉田豊騎手惜しかったー。離れた2番手で絶好の形に見えましたけどね。

そして最低人気のミナレットが3着、2000万円の主犯格。
この馬をどうやって買うかが一番の難題ですよね。。
でも決してフロックではないと思っています。
前走は1800mの福島牝馬S、好位追走から0.2差の5着としぶとい粘りと見せていましたので、
今回の距離短縮、単騎逃げの形は大いにプラスに働いたでしょう。
また、注目すべきは昨秋、白秋Sでカオスモス、エールブリーズ等と差の競馬をしていたこと。
府中1400、今回に近い舞台で重賞級の牡馬と接戦を演じる力があるのですから、
牝馬同士、高速馬場でスピードを生かせる展開ならチャンスあり、
…と読めなくはなかったんですけどね。。難しい。。

最後にヌーヴォレコルトについて。
陣営も言っている通り、適性が足りなかった、に尽きますかね。

近年、ヴィルシーナとか、ホエールキャプチャとか、クラシック戦線で実力を見せていた馬が
その底力を見せつけるようにヴィクトリアマイルでも好走を続けていましたので、
ヌーヴォレコルトにも同様の期待がかかったと思います。

でもヌーヴォレコルトには、2頭のような高いスピード能力が不足していたのでしょう。
ホエールキャプチャは未勝利とはいえ1200勝ちがあるし、逃げたこともある。
ヴィルシーナは基本的に先行力を武器に戦ってきた馬です。
ヌーヴォレコルトは、ハーツクライ産駒ということもあってか、
あまり2頭のようなスピード色を感じにくい馬という印象なんですよね。
オークスで距離が伸びて逆転、エリ女で距離が伸びて逆転、という戦績を見ても、
スピード競馬の適性の面では劣るところがあった、そこが今回の敗因かと。

来年のヴィクトリアマイルも、馬場が良ければまたこういう結果になり得ると思います。
ヌーヴォレコルトがまた出走してきて、また人気になるようなら、嫌いたいですね(笑
あとは今年のクラシック路線を歩んでくる明け4歳となる馬たちの取捨。
実績や人気に変に惑わされず、慎重に適性を見極めましょう。

これ、来年の自分へのメッセージ。

*1:他に挙げればロードカナロアの安田記念が最も象徴的かなーと