fuzutataの競馬ノート

馬の話題についてまったり書いていきます

ラジオNIKKEI賞 ~ノリさんならきっとなんとかしてくれる

夏のローカル開催3歳ハンデ重賞、ラジオNIKKEI賞。
小回りの福島ということもあって、各騎手の手綱捌きもひとつ見どころであるわけですが
今年はケイアイチョウサンの、というか横山典騎手の鮮やか過ぎる最内直線一気!
波乱の結果も含めて、開幕週から福島競馬が熱いことになりました。

 
レースはナンシーシャインが先手を奪うと、前半1000mが60.5の淡々とした流れ*1
ケイアイチョウサンはそんななか離れた後方3番手をマイペースの追走。
今年は開幕週でのレースということもありましたから、そんなんで大丈夫かと?
馬券を買っている人は、この時点で諦めてしまっておかしくないですよ。

しかし待て、ケイアイチョウサンの上に跨っているのはノリさんこと横山典騎手だ。
ノリさんは、ときどき念の能力者か、スタンド使いかのごとく
レース全体の流れから各馬の能力、位置取りや動きまですべてが見えているかのように
逃げ差し自在な騎乗で鮮やかに勝ち切ってしまうことがあります。
小回りコース、開幕週の馬場、スローの後方。
不利と思われたすべての状況をプラスに転じてしまう力がノリさんにはきっとある!

そんな力が働いたのか、レースは思いがけない展開をしていきました。
淡々と流れた競馬は、3コーナーで各馬当然のように動き出すこととなりましたが
ここで動いたらみんな外を回らざるを得ないわけで。
しかも混戦のまま、みんな勢いがついた状態で小回りの4コーナーを回ったので
直線は大きく横に広がる形の叩き合い。けっこうロスの多い競馬。
これ、内目の馬場が荒れた福島ならわかります、けど、まだ開幕週ですよ?
そんなことを言わんばかりに、インをロス無く回り、
直線はラチ沿いをスルスルと抜けてきたのが、なんとケイアイチョウサン。大逆転の瞬間でした。

見事にハマったという感じではあるのですが、
勝つためにはこの乗り方しかないという絶妙な決め打ちができるところがノリさんのすごさなんですね。
ただ単にハマっただけでは済まされない、さすがノリさんと思わせるところです。

正直、ケイアイチョウサンは後ろからの競馬になるだろうとは思っていたし
このスローな流れも予想できたことで*2、 厳しい競馬になるだろうと考えていたので、
見事な逆転っぷりに馬券を外したことも忘れてしまいましたね。

 
2、3着は、カシノピカチュウと、アドマイヤドバイ。
こちらは内枠を存分を生かして、ともに道中はインで脚をためる形。
開幕週の馬場で穴を空けるのは内枠の馬と踏んでいたのでこれは想定内でした。

4着はフラムドグロワール。
枠順はまあまあだったし2番手からロスの少ない競馬ができたことが良かったですが
決め手に欠けるところがあるのが相変わらずで何かに差されてしまうのも想定内。

人気のガイヤースヴェルトは15着。
外枠は不利も、素早く好位につけてロスのない競馬ができればチャンスありでしたが
中団からの競馬になってしまいましたね。
瞬発力よりもしぶとい粘りが持ち味なだけに、差す形では力は発揮できなかったのでしょう。
中途半端な位置取りで終始外を回ってしまったのも厳しかったですね。まあ想定内。

想定外は、本命に期待したカフェリュウジン*3
スタートよく好位に取り付けそうでしたが、インにつけることができませんでした。
しかも4コーナーも外に出す形になってしまってはなあ、、
まあ、少し力が足りなかったのも事実ですね。

でも想定外は実はこれだけだったんですよ。
ケイアイチョウサンは実力はあれど展開的に厳しいだろうと思いつつ、
それでもノリさんなら…ノリさんならきっとなんとかしれくれる、
というおぼろげな期待感だけで馬券は抑えていたわけで*4
だから、おいしい馬券を逃してしまったなあと悔しい思いもけっこうありますが
予想の組み立て方としては、まあ例年通りかなという感触は得たので
来週の七夕賞こそは!と気持ちを入れなおしたところであります。

*1:前日の牝馬限定の未勝利戦が1000mを59.9で1.48.1の勝ち時計。ラジオNIKKEI賞の勝ち時計が1.47.9だったことを考えるとスローと言えるでしょう

*2:だから実力の割に人気が無かったんだと思いますが

*3:なんかけっこう穴人気してたみたいだ…

*4:ケイアイチョウサン頭でカフェリュウジンの2、3着の3連単を。欲張りすぎですよねえ。。馬連、馬単にしておけば良いものを