fuzutataの競馬ノート

馬の話題についてまったり書いていきます

宝塚記念 ~この馬場ではゴールドシップの独壇場

いやー、ここまで馬場が悪くなるとは予想していませんでしたねー。
阪神開催の最終週で芝が荒れてきているとはいえ、
良馬場なら2分10秒台の決着にはなるだろうと考えていましたが、結果は2分13秒2。
午前中から降り続いた小雨は予想以上に影響が大きかったようです。
天皇賞・春で高速馬場に苦戦したゴールドシップにとっては完全に形勢逆転。
鮮やかな復活劇となりました。

 
レース全体の流れとしては、シルポートが前半1000mを58.5で飛ばしていったものの
2番手以降は大きく離れた形で、61~62秒くらいだったでしょうか。
ゴールドシップは、ジェンティルドンナをマークする形で4番手。
内田騎手がつきっきりで調教をつけた効果があったのでしょうかね。
急に行きっぷりが良くなったということはないですが
ペースがさほど速くなかった点と、スタートしてから直線の長いコース設定も
プラスに働いたと思います。なんとか押して出て行くことができました。

前につけられれば半分勝ったようなものですね。
出して行ったら終いが無くなるというタイプの馬じゃないですし
前半のもたつき分がこれまで大きなロスでしかありませんでしたから。
いつもより前の位置で、終いはいつものように伸びてくれる、理想の競馬。
これができればゴールドシップは本当に強い。

でも、馬場に恵まれたというのも事実でしょう。
ジェンティルドンナ、フェノーメノはともに伸びを欠き、
離れた2番手で見かけ上ハナを切る形になったダノンバラード*1も捉えきれませんでした。
そういう展開、馬場の中で1頭だけ突き抜けてみせたところは、
ゴールドシップの重馬場巧者ぶりを改めて強く印象づけました。
だから今回勝ったからといってゴールドシップ最強というのも早計で
秋の天皇賞の高速決着ではコロリと負けてしまう危険性は多いにありますよね*2

ジェンティルドンナは状態面であれこれ言われることもありましたが、
基本的にはやっぱり馬場でしょうね…。ゴールドシップに外からピッタリマークされて
悪い内に押し込められてしまったのもなお苦しかったところ。
でもこの敗戦を仕方ないで片付けられません。
だって凱旋門賞を目指す馬がこの程度の馬場で泣き言を言うにはいかないでしょう?
今後のローテーションについて関係者がどういう判断を下すのか注目です。

フェノーメノは、ステイゴールド産駒ということだけで
こういう馬場もある程度いけるのではないかと楽観的に見ていましたが、案外でしたね。
ジェンティルドンナとは0.1差。昨秋につけられた差は縮まったのかどうか。
馬場を踏まえると、ここでその答えを出すのは難しいです。
ただ、ひとつ、天皇賞・春の疲れが残っていたのではないかという見方もありますが
他馬との着差を考えれば、フェノーメノは彼なりに走っているとは思います。

 
さて、最後に馬券的な話を。
9、10レースの芝の競走を見て馬場が思ったより悪くなっているのを感じ、
直前でゴールドシップ頭に予想を切り替え、
相手本戦もフェノーメノ、重巧者のダノンバラードを据えての馬券に組み直したのですが
土壇場の買い目変更に弱い私、思い切りが良すぎてジェンティルドンナを切って捨ててしまいました。
直線、あとはフェノーメノがジェンティルドンナを捕まえれば、というところまで行ったのですが。。。

春のGⅠシリーズ、アユサンで幸先良いスタートを切ったにも関わらず、残りは散々でしたね。
こうしてブログにレースの振り返りを書いたりということも始めてみたわけですが
それによってこの負けがいつか活かされると信じて、また秋に備えたいと思います。

来週からは本格的な夏競馬の開幕。新しい気持ちで引き続きがんばります(`・ω・´)ゞ

関連記事

*1:ダノンバラードも重馬場得意ですよね

*2:そして暮れの中山最終週、馬場が荒れてきた有馬記念で復活するわけだ